記事のバージョン: Enterprise Server 2.17
クラスタの初期化
GitHub Enterprise Server クラスタはライセンスを使用して設定し、管理シェル (SSH) を使用して初期化する必要があります。
ノート: GitHub Enterprise Server クラスタリングは HTTPS で設定しなくてはなりません。
GitHub Enterprise Serverのインストール
- 各クラスタノードで GitHub Enterprise Server をプロビジョニングしてインストールします。 詳細は「GitHub Enterprise Server インスタンスをセットアップする」を参照してください。
- 管理シェルもしくは DHCP を使い、各ノードの IP アドレスのみを設定してください。 その他の設定は行わないでください。
最初のノードの設定
cluster.conf
中でmysql-master
に指定されるノードに接続してください。 詳しい情報については「クラスタの設定について」を参照してください。- Webブラウザで
https://<ip address>:8443/setup/
にアクセスしてください。 - プロンプトでライセンスファイルをアップロードし、管理コンソールのパスワードを設定してください。 詳しい情報については「GitHub Enterprise Serverライセンスの管理」を参照してください。
- Management Consoleで、希望する設定を行って保存してください。
- インスタンスは自動的に再起動します。
クラスタの初期化
クラスタを初期化するためには、クラスタ設定ファイル(cluster.conf
)が必要です。 詳しい情報についてはクラスタの設定についてを参照してください。
- 設定された最初のノードで、
ghe-cluster-config-init
を実行します。 実行すると、クラスタ設定ファイルに設定されていないノードがある場合にクラスタを初期化します。 ghe-cluster-config-apply
を実行します。 これにより、cluster.conf
ファイルを検証して各ノードファイルに設定を適用し、各ノードで設定されたサービスを起動します。
動作中のクラスタのステータスをチェックするにはghe-cluster-status
コマンドを使ってください。
クラスタ設定ファイルについて
クラスタ設定ファイル(cluster.conf
)は、クラスタ中のノードと、その上で動作するサービスを定義します。 詳しい情報については「クラスタノードについて」を参照してください。
この例のcluster.conf
では、5ノードを持つクラスタを定義しています。
- 2つのノード(
ghe-app-node-\*
と呼ばれます)では、クライアントからのリクエストに対するレスポンスを受け持つweb-server
とjob-server
サービスが動作します。 - 3 つのノード (
ghe-data-node-\*
と呼ばれる) は、GitHub Enterprise Server データの保存と取得のサービスを実行します。
ノードの名前には、ホスト名として有効な任意の名前を選択できます。 この名前は各ノードのホスト名として設定され、各ノードの/etc/hosts
に追加され、各ノードがローカルでお互いを解決できるようにします。
設定した最初のクラスタノードを、mysql-server
及びmysql-master
でMySQLのマスターとして指定してください。
[cluster]
mysql-master = ghe-data-node-1
redis-master = ghe-data-node-1
primary-datacenter = default
[cluster "ghe-app-node-1"]
hostname = ghe-app-node-1
ipv4 = 192.168.0.2
# ipv6 = fd12:3456:789a:1::2
web-server = true
job-server = true
[cluster "ghe-app-node-2"]
hostname = ghe-app-node-2
ipv4 = 192.168.0.3
# ipv6 = fd12:3456:789a:1::3
web-server = true
job-server = true
[cluster "ghe-data-node-1"]
hostname = ghe-data-node-1
ipv4 = 192.168.0.4
# ipv6 = fd12:3456:789a:1::4
consul-server = true
consul-datacenter = default
git-server = true
pages-server = true
mysql-server = true
elasticsearch-server = true
redis-server = true
memcache-server = true
metrics-server = true
storage-server = true
[cluster "ghe-data-node-2"]
hostname = ghe-data-node-2
ipv4 = 192.168.0.5
# ipv6 = fd12:3456:789a:1::5
consul-server = true
consul-datacenter = default
git-server = true
pages-server = true
mysql-server = true
elasticsearch-server = true
redis-server = true
memcache-server = true
metrics-server = true
storage-server = true
[cluster "ghe-data-node-3"]
hostname = ghe-data-node-3
ipv4 = 192.168.0.6
# ipv6 = fd12:3456:789a:1::6
consul-server = true
consul-datacenter = default
git-server = true
pages-server = true
mysql-server = true
elasticsearch-server = true
redis-server = true
memcache-server = true
metrics-server = true
storage-server = true
設定された最初のノード上で、/data/user/common/cluster.conf
ファイルを作成します。 たとえば、次のように vim
を使用します。
ghe-data-node-1:~$ sudo vim /data/user/common/cluster.conf